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「裏切り」   さつきサマ
ここはとある山の中の村。
犬夜叉たち一行は、奈落を探す旅の途中。
犬夜叉が先日の戦いで、腕に傷をつくり、しばらくは安静にしていないと、また傷が開く状態。
かごめは、そんな犬夜叉を気遣い、傷が完全にくっつくまで、
この村に滞在することを提案するが、犬夜叉は、かすり傷だと言い張り、少しも言うことを聞かない。
さきほどから、そんな犬夜叉とかごめの言い合いが続いている。
かごめ「だーかーら、言ってるでしょ?今動いたら、また傷が開いちゃうんだってば。」
犬夜叉「大丈夫だっつてんだろ!俺の体はお前らとは全然違うんだよ!」
かごめ「あんたねー。傷が開いたら痛いのよ。
     血がブワァーーっと出て、気持ち悪くて近づけないわよ!」
犬夜叉「な゛っ・・・」
弥勒 「さすがかごめ様。<近づけない>とは。痛い所を突きます。」
珊瑚 「犬夜叉は、かごめちゃんがいないとダメだもんねー。
     近づかれないって、結構つらいんじゃない?」
七宝 「犬夜叉は、かごめがいないと、全く役にたたんからなぁ。」
犬夜叉「て、てめぇら・・・」
かごめ「さ、ここの村にお世話になるように言いに行きましょ。」
犬夜叉「な、なんでそうなるんだよ。」
かごめ「い・い・に・い・き・ま・しょぉ」
ものすごい形相で犬夜叉を睨みつける。
犬夜叉「・・・・・・・・・・・・・はい・・・」
珊瑚 「はい、かごめちゃんの勝ちー。」
弥勒 「圧勝ですな。」
七宝 「かごめは怒ると怖いのぉ」
犬夜叉「こ、怖くねぇ」
というわけで一行は、しばらくこの村に滞在することになったのだ。

そんなことがあってから、丸2日。
だいぶこの村の人たちとも仲良くなり、犬夜叉の傷もだいぶ治ってきた。
そんななか、ひとり、機嫌の悪い青年がいた。
その名は弥勒。奈落により右手に風穴を持つ法師。
普段はとてもキリリとしたやさしい顔立ちをしている彼の顔が、ひきつっていた。
それもそのはず、さきほど数名の村の男どもが、珊瑚を連れて、出かけてしまったのである。
なぜか珊瑚は、この村の男たちにとても人気があり、この2日間の間に5回もお茶に誘われている。
お世話になっているのに、断るのは失礼、と言い、いつも付いていってしまう。
別に珊瑚は、この村に好みの男が居るわけでもない。
けれど、人には親切にするよう教えられてきたこの娘は、頼まれると断れない性質なのだ。
今回もある御茶屋で、団子とお茶をおごってもらっていた。
珊瑚は自分で払うと断るが、やはり負けてしまう。
けれど、とても楽しそうにみんなと話を交わしている珊瑚。
そんな様子を、小高い丘の上から、見下ろしているのは法師弥勒とその他、
この時代には似合わぬ格好をしている娘、かごめに、
全身真っ赤な衣の、半妖の少年犬夜叉、狐妖怪の童、七宝。
あと、退治屋の娘のすばらしき僕【しもべ】、猫股の雲母の姿だった。
弥勒がイライラしているのを、少し後ろに退きながらも眺めているのである。
かごめは、弥勒のイライラしているわけがわかっていたが、まだ幼い七宝と、
頭が幼い犬夜叉には、理解できていないようだ。
弥勒は珊瑚たちを、完全に視界から外そうと、正反対の方向を向いていた。

その頃珊瑚は、村の男たちに、迫られていた。
男A 「珊瑚さん、どうか私と結婚してください!」
男B 「いえ私と!」
男C 「ぜひ私と!」
男D 「こうなったら、珊瑚さん自身に決めてもらいましょう。私たちのだれが良いか。」
珊瑚 「えっえぇ?なんでそうなるわけ?」
男全 「さぁ、さぁ、選んでください!」
珊瑚 「みんな、ゴメン。あたしには、約束した人がいるんだ。」
男全 「な、なんですってぇ?」
男A 「それは、どなたですか。」
男B 「会ってちゃんと話をつけなくては!」
珊瑚 「え・・・///あの・・・その・・・あの人・・・///」
珊瑚は丘の上の石に座っている弥勒を指差した。
男C 「あの人か・・・みな、行くぞ!」
男全 「おぉ!」
男たちは丘に向かい、全速力で駆けていった。
しばらくあっけに取られていた珊瑚も、気を取り直し、追いかけた。
珊瑚 (どうしよう・・・まさかこんなことになるなんて・・・法師様、なんて言うかな?)

男たち4人は、弥勒の前に立ちふさがった。
弥勒 「・・・・なんですかな?・・・」
笑ってはいるが、無理矢理作った笑顔が怖い。
そのとき珊瑚が追いついた。
珊瑚 「法師様!」
男D 「法師殿が、珊瑚さんの未来の夫と言うのは誠ですか!」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
珊瑚 (法師様、言ってくれるかな・・・///)
珊瑚は少し、期待していた。
が、弥勒は、その期待を大きく裏切る言葉をはいた。
弥勒 「・・・いいえ・・・ちがいますが・・・」
珊瑚 「えっ・・・・・」
男A 「そうなのですか!じゃぁ珊瑚さん、さっきのお答えを・・・・」
かごめ「珊瑚ちゃん、行っちゃったけど。」
男全 「な、なにぃ〜?」
男たちは珊瑚を追いかけて、森の中へ入っていった。
犬夜叉「おい、どういうつもりだ弥勒。あいつ、泣いてたぞ。」
弥勒 「・・・私は、そういうつもりで言ったんじゃ・・・」
犬夜叉「あれだけ珊瑚を釣っといて、挙句の果てにはポイかよ。見損なったぜ!」
そういうと犬夜叉は珊瑚を追って森の中に入っていった。
かごめ「弥勒様、さっきのは弥勒様が悪いわ。」
七宝 「珊瑚を泣かせおって!」
弥勒 「あの・・・みなさん、私の話を最後まで・・・」
かごめ「はぁ〜。行こう、七宝ちゃん。」
七宝 「今夜の飯はなんじゃろか〜」
弥勒 「聞いてくれないのですね・・・」

珊瑚はひとり、走り続けていた。
知らぬうちに涙がこぼれていた。

〜つづく〜
あとがき
2作目です。私は犬夜叉×珊瑚が好きなんですよね〜
前回も、そっち寄りでしたね。
今回もそうですが、最後はちゃんとミロサンにもどす予定ですので・・・

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「裏切り2」   さつきサマ
珊瑚は森の中を、泣きながら走っていた。
珊瑚 (言ったのに・・・共に生きてくれって、言ったのに・・・)
前も見ず、ひたすら走り続けていた。
もう、ここがどこかなんて分からない。

犬夜叉は、そんな珊瑚をずっと後ろから追いかけていた。
普段なら、妖怪退治屋の珊瑚は、妖気を感じ取るところだが、
今はそれもできないくらい、動揺しているようだ。
しかも前を見ていない。
木にぶつかりでもしたら――――
犬夜叉「珊瑚!」
珊瑚は木に突っ込んでいく。
すんでの所で犬夜叉が木と珊瑚の間に入り、珊瑚を受け止める。
犬夜叉「くっ」
珊瑚 「あっっ」
珊瑚は顔を上げた。
頬に涙がこぼれる。
珊瑚 「ご、ごめん・・・///」
犬夜叉「あ、い、いや・・・///」
しばらく沈黙の時が流れる。
だが珊瑚はいつまでたっても犬夜叉から離れようとしない。
犬夜叉「お、おいっ珊瑚///いつまでこうして―――」
珊瑚 「もうちょっと。」
犬夜叉「なっ」
珊瑚が甘えるなんて、普段じゃありえないことだ。
珊瑚 「あたし・・・わかんないよ・・・法師様の考えてること・・・わかんないよ・・・」
犬夜叉「珊瑚・・・」
珊瑚 「ゴメンっ迷惑だよねっあたし、もう行くから・・・」
また珊瑚の瞳から涙がこぼれる。
とっさに犬夜叉が珊瑚の腕をつかみ引き戻す。
犬夜叉「いい。もう少し、ここにいろ///」
珊瑚 「!?」
犬夜叉「弥勒の気が変わるまでだからなっ!!」
珊瑚 「うん・・・アリガト・・・」

珊瑚は犬夜叉の胸に顔を埋めて泣いている。
珊瑚 (法師様に、捨てられちゃったのかな、あたし・・・犬夜叉に、のりかえちゃおっか・・・)
そう考えながら、珊瑚はこんなことを考えた自分に反省する。
珊瑚 (ダメダメっ犬夜叉にはあたしよりもっといい彼女がいるもんねっかごめちゃんには勝てないよ・・・)
一方犬夜叉は、
犬夜叉(弥勒のヤツ、一体なに考えていやがんだ?!珊瑚を泣かしやがって・・・
     俺は、女の泣き顔に弱いんだよっ///)

二人が静かに抱き合っている様子を見ているものが一人。
弥勒だった。
弥勒は、珊瑚の機嫌を直そうと、犬夜叉の後から追いかけてきたのだったが、結構足の速い珊瑚が、
メチャクチャに走っている。それも道なき道を。
犬夜叉は森の木々の上から珊瑚を探し、後を追っている。
そんな二人についていけるわけもなく。
弥勒は途中で二人を見失い、勘を頼りに歩いていたのだった。
しばらく歩いていると、見慣れた色の衣を発見した。
犬夜叉の、紅い衣だった。
声をかけようとしたが、無理だった。
犬夜叉の影には、珊瑚がいた。
なんと、犬夜叉に抱かれている。
ちょっと前、珊瑚を泣かしたばかりだというのに、嫉妬心がフツフツと湧き上がる。
だがそこで声を出して近づくわけにも行かず、茂みの中で二人を見ていた。
一分、二分、三分たったが、二人が動く気配はない。
いい加減イライラに絶えられなくなった弥勒は、出て行こうとする。
そのとき、
珊瑚 「犬夜叉・・・」
 珊瑚が犬夜叉の胸に顔を埋めながら、呟く。
珊瑚 「あたし、どうすればいい?」
犬夜叉「・・・・・・・・・・・・?」
珊瑚 「あたしね、ずっと、法師様のこと信じてた。だから、あの言葉を言われたとき、ホンットに嬉しかった。」
犬夜叉「珊瑚・・・」
珊瑚 「でも、なんかもういいよ。法師様は、あたしの相手じゃなかったってことが、よく分かったから。」
犬夜叉「・・・・・・・・・」
珊瑚 「あたし、法師様に言ってくる。前の約束、取り消してもらう。」
犬夜叉「い、いいのかよ。おまえ、嬉しかったんだろ?」
珊瑚 「うん。嬉しかった。けどね、今はもう違う。あたしきっと、遊ばれてたんだ、法師様に・・・」
弥勒 「違う!!」
犬珊 「?!」
犬夜叉「み、弥勒・・・」
珊瑚 「法師様・・・いつから・・・いたの?」
弥勒が出てきた。
弥勒 「おまえたちが抱き合っているところからです。」
犬珊 「なっ?!」
珊瑚 「なんで・・・いままで出てこなかったの?」
珊瑚は弥勒を睨みすえる。
弥勒 「おまえたちの、かごめ様いわゆる【むーど】を壊すのもなんだと思いましてな。」
弥勒の顔は笑っているが無理矢理作っている笑顔丸出しだ。
珊瑚はいままで泣いていたのを忘れ、怒りに震える。
珊瑚 「そう。じゃぁなんで今更出てくるわけ?あたしたちの【むーど】を壊したくないんでしょ?」
相当怒っているらしい。泣いた後なので目が赤く腫れている。
その目で睨まれた弥勒は、少しばかり罪悪感に襲われる。
犬夜叉「お、おい珊瑚っなに言ってるんだよっ!」
珊瑚 「うるさい。」
犬夜叉「・・・はい・・・」
弥勒 「ほぉ、まさに夫婦のようですなぁ。」
珊瑚 (こいつ、何言ってんだ??)
    「誰と誰が夫婦だって?」
弥勒 「おまえと犬夜叉に決まっているでしょう。他に誰がいるというのです?」
犬夜叉「弥勒、てめぇ―――」
珊瑚 「わかった。もーうわかった。法師様、もうあの約束は取り消してもらえる?
     何にもなかったことにしてもらうよ。」
弥勒 「どうぞ。」
犬夜叉「お、おいおまえら・・・」
弥珊 「うるさい。」
犬夜叉「・・・はい・・・」
     (こいつら、息ぴったりじゃねぇかよ。)
珊瑚 「あたし、今から犬夜叉の女になるから。」
犬弥 「な゛っ」
弥勒 「おまえ、なにを考えている。」
犬夜叉「勝手に決めるなコラ。」
珊瑚 「何か文句でも?」
珊瑚は犬夜叉を睨みつける。
犬夜叉「なにも・・・」
珊瑚 「法師様は?」
弥勒 「珊瑚が決めたことです。私に口出しする資格はありません。」
弥勒は叫びたいのを我慢して、冷たく言った。
そんな弥勒に気づかないフリをして、珊瑚はなおも言う。
珊瑚 「そう。じゃーいいんだね。行こう、犬夜叉。」
珊瑚は強引に犬夜叉を引っ張って歩いていく。
犬夜叉「さ、珊瑚??っておい、引っ張るなよ!おいっ!」
犬夜叉の声も聞こえていないように、珊瑚はただ前を見て歩いていく。
その後姿を、弥勒が睨みつけている。
そろそろ日が暮れる刻。
あとがき
なんか、最初と話が思いっきり変わっちゃってますねぇ。
「裏切り」というタイトルから外れちゃってますか??
てゆーか、誰が誰を裏切ったんでしょうか。
弥勒が珊瑚を、珊瑚が弥勒を裏切った形になってますねー。
その間に犬夜叉・・・かわいそうなヤツですねー。(っておまえが書いたんだよ。)

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