「裏切り3」   さつきサマ
弥勒 「あ゛っ」
行ってしまう犬夜叉と珊瑚の後姿を寂しげに見つめていると、弥勒はあることを思い出した。
弥勒 「話を・・・聞いてもらうの忘れた・・・」
そう。弥勒は聞いてもらえなかった後半の言葉を言いに、追いかけてきたのだった。
弥勒 「俺って・・・」
一人になったので、言葉が素に戻っている。
弥勒 「あーチクショー。あそこで俺が謝っときゃこんなことには・・・はぁ・・・」

その頃犬夜叉たちは。
犬夜叉「おいっ珊瑚!いつまで引っ張ってんだよっ痛ぇじゃねぇか!」
珊瑚 「ん?え?あっゴッメン!忘れてたっ」
犬夜叉「わ、忘れてたぁ?」
珊瑚 「ゴメン。」
犬夜叉「おまえなぁ。」
珊瑚 「・・・・・・・ホンットにゴメン。あんなこと言っちゃってっ」
犬夜叉「・・・・・・・・別に・・・・」
珊瑚 「あたし、法師様のこと、まだ好きだよ。だけど、きっと法師様はもう・・・」
犬夜叉「んなことねぇよ!」
珊瑚 「なんでわかるのさ、そんなこと。」
犬夜叉「・・・それは・・・そーだ!試せばいいじゃねぇか!」
珊瑚 「何を。」
犬夜叉「だから、例えばおまえが他の男を好きになったフリしてだなぁ、
     弥勒がどんな反応見せるか確かめるんだよ!」
珊瑚 「??」
犬夜叉「あ〜もうっそれで弥勒が焦って止めにきたら、まだおまえのこと好きってことだろ?!」
珊瑚 「なるほど。」
犬夜叉「わかったか。」
珊瑚 「で?」
犬夜叉「あ゛〜まだ何かあんのかよっ」
珊瑚 「あんた、バカ?」
犬夜叉「な゛っ」
珊瑚 「誰がその男役すんのさっ」
犬夜叉「あ。」
珊瑚 「あんたがやってよ。」
犬夜叉「え゛っ」
イキナリの発言に犬夜叉は固まる。
珊瑚 「イヤならいいけど。」
犬夜叉「べ、別にイヤじゃねぇけど・・・」
珊瑚 「じゃー決まりね。今からホンットにあたしじゃあんたの女だからねっ」
犬夜叉「はぁ・・・」

楓の家。
珊瑚 「ただいまー。」
かごめ「あっおかえり、珊瑚ちゃん、犬夜叉。」
弥勒 「遅かったですね。二人で何をしていたのです?」
珊瑚 「なんでもいいだろ。法師様には関係ない。」
かごめ「えっ?なに?どーしたの?犬夜叉ぁ!」
犬夜叉「な、なんでもねぇよ。」
犬夜叉は珊瑚に、口止めされていたのだった。
かごめ「なによぉ〜」

夕飯の時間。いつもなら、犬夜叉の隣はかごめ、その隣は七宝、珊瑚、弥勒、そして、楓の順番だった。
誰が決めたというわけでもないが、必ずいつもそうなっていた。
だが今日は、弥勒、かごめ、犬夜叉、珊瑚、七宝、楓の順だった。
犬夜叉が座った途端、珊瑚がその横を陣取ったからだ。
かごめは別に、気にしていなかったが、問題は弥勒だ。
珊瑚を見届けてから、当然のようにかごめの横に座る。
七宝 「今日はいつもと順番が違わんか?」
珊瑚と弥勒がピクっと反応する。
珊瑚 「べ、別にどこでもいいじゃないか、順番なんて。」
七宝 「なんか、いつものほうが落ち着くんじゃが・・・」
今日は鍋だった。
すると、珊瑚が行動を取った。
珊瑚 「はい、犬夜叉、あ〜んっ」
か弥七「えっ」
犬夜叉「あ・・・」
言われるがままに口を開く犬夜叉。
かごめ「さ、珊瑚ちゃん?」
七宝 「熱でもあるんじゃないか?珊瑚。」
珊瑚 「あたしは普通だよ、七宝。」
かごめ(な、なんか怖いよ珊瑚ちゃん。ヤケクソって感じ・・・)

夕食後、珊瑚はかごめを外に連れ出した。
そしてイキナリ、胸の前で手を合わせた。
珊瑚 「ゴメン、かごめちゃんっ先に言っとけばよかったんだけど、時間なくてさっ」
かごめ「な、な、何?」
珊瑚 「しばらく犬夜叉貸して!!」
かごめ「えっ・・・」
珊瑚 「法師様の気持ち、確かめたいんだ・・・」
かごめ「えっあっそ〜なの、分かったわ。気の済むまで犬夜叉使って。」
珊瑚 「アリガト、かごめちゃん!」
かごめ「その代わり、どうなったか聞かせてね★」
珊瑚 「えっう、うん・・・」
    (かごめちゃん、目の色変わってる・・・・)

その頃。
弥勒 「おい、犬夜叉。おまえ、本気か?」
犬夜叉「な、なにが。」
弥勒 「珊瑚のことに決まっているでしょう。」
犬夜叉(ここで本気じゃねぇって言ったら、この計画は全て台無しだ。ここは・・・)
    「あぁ、本気に決まってんじゃねーか。」
弥勒 「そうか・・・」
犬夜叉(おっ弥勒のヤツ、ちょっと傷ついてんじゃねぇか?よし、この調子だ・・・)

かごめと珊瑚が部屋に入ってきた。
かごめは妙に上機嫌だ。
鼻歌まで歌っている。
かごめ「♪〜弥勒様、頑張ってぇ〜♪」
弥勒 「はぁ?」

弥勒が傷ついているのを、知ってか知らずか、珊瑚の犬夜叉への仮の愛情は深まってゆく。
珊瑚 「犬夜叉ぁ〜脱いで〜っ」
犬弥か「え゛っ」
かごめ「珊瑚ちゃん、いくらなんでもそれは・・・」
珊瑚 「へ?あ、ちょっとみんな、変な風に考えないでよ。衣脱いでって言ってるの、こ・ろ・もっ」
かごめ「あ、そうなの、よかったぁ〜」
犬弥か「ハァ〜・・・」
珊瑚 「ホラ、はやく、犬夜叉。」
犬夜叉「別にイイケド、どーすんだ?」
珊瑚 「洗うの。昨日森に入ったとき、染みがついてるの見つけちゃったから。」
犬夜叉「そ、そぉか。」
弥勒 「・・・・・・・・・」
弥勒は夫婦のような二人を見ないようにしている。
弥勒 (あ〜チクショウ。珊瑚のヤツ、やり過ぎじゃねぇか。犬夜叉も、デレデレしやがって・・・)

夕方。
犬夜叉「ったく。珊瑚の相手するのって、かごめの倍疲れるぜ。ちょっと寝るか。」
そして、犬夜叉は、木にもたれかかって眠ってしまった。
珊瑚 「犬夜叉〜っどこ〜?」
珊瑚は、衣を返すために犬夜叉を探していた。
まぁ、それだけではないのだが。
すると、木にもたれかかって眠る、犬夜叉の姿を見つける。
そばに寄ってみるが、犬夜叉は起きない。
珊瑚 (あたしの所為で、疲れちゃったんだね・・・ゴメン、犬夜叉。ホントにゴメン。)
そして珊瑚は、取り入れたばかりの衣を、犬夜叉に掛けてやった。
犬夜叉「ん・・・」
一瞬起きそうな雰囲気だったが、すぐにまた規則正しい寝息が聞こえてきた。
普段はあまり寝ない犬夜叉が熟睡している。
珊瑚 (寝顔、かわいい・・・ヤダあたし、何考えてんの?)
両手で頬を触ってみた。熱い。顔が赤くなっているのが自分でも分かる。
珊瑚 (あたし、本当に犬夜叉のこと、好きになっちゃったのかなぁ・・・)
犬夜叉の寝顔を見ていると、珊瑚も眠たくなってきた。
そして、犬夜叉の肩にもたれて眠ってしまった。

夕飯の時間。
弥勒 「ったく。あの二人、どこに行きやがった。」
いつもならとっくに帰ってきている時間になっても、二人は戻ってこない。
かごめに探してきてと言われ、仕方なく探している。
と、向こうに紅い衣が見えた。
犬夜叉。
弥勒 (寝ているのか・・・なっ?)
犬夜叉の肩にもたれかかっている珊瑚も発見。
弥勒 (あの野郎!珊瑚と一緒に寝るなんて・・・)

犬夜叉「ん・・・ぁれ?」
犬夜叉が目を覚ました。
知らぬ間に自分の衣が掛けられてある。
犬夜叉(珊瑚か・・・)
と、左を向いた瞬間、犬夜叉は固まってしまった。
珊瑚が寝ている。それも己の肩に全てを預けて。
犬夜叉(なんでこうなってんだよ・・・しかももう夜じゃねーか。)
ガサッ
犬夜叉「?!誰だ!」
音のしたほうを見ると、弥勒が小屋のほうに全速力で駆けてゆく。
犬夜叉(や、ヤベ〜)
珊瑚 「ん?あれ?あたし、なんでここに・・・って犬夜叉!あんたいつからここに・・・」
犬夜叉「俺が最初に居たんだよ。」
珊瑚 「あ、そうだっけ。ゴメン。ってゆーか寝ちゃったの?あたし。」
犬夜叉「そう・・・みてぇだな・・・おい、珊瑚・・・早く離れろ。」
珊瑚 「ヤダ。」
犬夜叉「?!おまえ、何考えてやがる!俺たちは、フリをしてるだけなんだぞ!フリを。」
珊瑚 「分かってる。分かってるけど・・・イヤ。法師様に捨てられた今、あたしは一人なんだよね。
    そう思ったら、なんか寂しくなっちゃって・・・」
犬夜叉「珊瑚・・・」
珊瑚 「ゴメン、戻らなきゃ。みんな心配してると想うし。」
犬夜叉「あ、ヤベ忘れてた!さっき弥勒が俺たちのこと見てたぞ!」
珊瑚 「え・・・・・でもそれでなんにもしてこないんだから、やっぱりあたし捨てられちゃったんだ。
    もう分かったから。もういいよ、付き合わなくても。アリガト、犬夜叉。」
珊瑚の目には涙が光っているように見えた。
犬夜叉「珊瑚、おいちょっと待て!」
珊瑚は走って戻って行ってしまった。
犬夜叉「どうしろってんだよったく。」

珊瑚 「ただいま・・・」
かごめ「おかえり珊瑚ちゃん・・・ってなにかあった?」
珊瑚 「ううん。何にもないよ。何にも・・・」
かごめ「そう。それならいいんだけど・・・(なにかあったのね・・・)」
珊瑚 「かごめちゃん。ちょっと来て。」
かごめ「あ、うん。なに?」
珊瑚はかごめを外に連れて行った。
珊瑚 「もう犬夜叉返すよ、アリガト・・・」
かごめ「えっ?もういいの?確かめられたの?」
珊瑚 「うん。もう法師様とはただの仲間になったから。」
かごめ「え〜?」
珊瑚 「もう、何も聞かないで・・・・・」
かごめ「あ・・・」

静かな夕飯が始まる。
あとがき
あ〜え〜その〜・・・
わけわからんの一言ですね。
珊瑚ちゃんと弥勒サマのケンカなんですね、ようは。
で・・・二人の仲は完全にバババ〜ンっっつーわけですか?(聞くなっ)
とにかく続き、書きたいと想います。

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「裏切り4」   さつきサマ
かごめはビックリしていた。
今まで何度も珊瑚のつらそうな顔は見たが、今回のが一番つらそうだ。
それも、他人を寄せ付けないようなオーラまで出している。
かごめ(珊瑚ちゃん、どうしたんだろ。なんか、見てるほうがつらいよ・・・)
珊瑚はずっとうつむいて、一口も食べていない。
珊瑚 「ごちそうさま」
かごめ「っっって珊瑚ちゃん、一口も食べてないじゃないっ」
七宝 「体の調子が悪いのか?」
珊瑚 「あぁ、え〜っと、そんなんじゃないよ、七宝。心配してくれてありがとう。」
そして珊瑚は、七宝を心から抱きしめた。
珊瑚 (どうしてあたしはいっつもこうなの??みんなに心配かけて・・・)
七宝 「珊瑚、く、苦しい・・・」
珊瑚 「あ、あ、ゴメン、七宝。」
珊瑚は強く抱きしめすぎていたらしい。

夕飯の後、かごめは犬夜叉を呼び出した。
かごめ「ねぇちょっと犬夜叉!珊瑚ちゃん、どうしちゃったの?何があったの?教えて!!」
犬夜叉「え、あ、その、ん〜、なんだ?えっとなぁ・・・あ゛−−−−っ」
かごめ「犬夜叉!!」
犬夜叉「あーもーチクショウ!俺と珊瑚が一緒に寝ちまったんだよ!芝居でもなんでもなくっ」
かごめ「えっ・・・」
犬夜叉「それを弥勒に見られちまったんだ。それなのに弥勒のヤツ、何にも言わずに逃げちまった。」
かごめ「それで珊瑚ちゃんは、完璧に捨てられたって思っちゃったのね。」
犬夜叉「あぁ。」
かごめはそこまで聞くと、なんにも言わずに中に入っていった。
犬夜叉(それだけかよ。)

犬夜叉が中に入ったとき、かごめは珊瑚の側にいた。
珊瑚は全くかごめの言葉を聴いていないようにも見えた。
かごめ「大丈夫よ珊瑚ちゃん、弥勒様は、ヤキモチ妬いてるだけなのよ、ね?仲直りしましょ?」
珊瑚 「・・・・・・・・・・・・・・・」
その様子はまるで、すねた子供を慰めるお母さんのようだった。

楓  「犬夜叉。さっきから法師殿の姿が見えんのだが。探しに行ってはくれんかのぉ。」
犬夜叉「ったくしゃーねーなー。行ってきてやるよ!(言いたいこともあるしな。)」
そして犬夜叉は、かつて「犬夜叉の森」と言われていた森に入っていく。

かごめがタイムスリップしてきた井戸に、弥勒はいた。
犬夜叉「おいっ弥勒!」
弥勒は冷たい目で犬夜叉を睨む。
弥勒 「なんですか。」
犬夜叉「な、なんだとはなんだ、なんだとは。」
弥勒 「私はおまえと話すことなど何もありませんが。」
犬夜叉「お、俺はあるんだよっ」
弥勒 「珊瑚のことですか。」
犬夜叉「わかってんじゃねーか。」

犬夜叉は、弥勒の隣に腰を下ろす。
犬夜叉「見てたんだろ。」
弥勒 「なにをです?」
犬夜叉「しらばっくれんじゃねーよ。俺と・・・その・・・珊瑚が・・・」
弥勒 「一緒に寝ていたことか。」
犬夜叉「そ、そうだよっ」
弥勒 「別に不思議じゃないでしょう。付き合っている二人が一緒に寝るなど。」
犬夜叉「う゛っ・・・」
犬夜叉は迷う。なんと言えばいい。「あれは芝居だった」なんていっても、きっともうバレテイルダロウが。
犬夜叉「も、もう、あいつとは付き合っちゃいねぇよっだからおまえ、珊瑚と仲直りしろ!」
弥勒 「おまえに命令される筋合いはありませんな。」
犬夜叉「おまえなぁ・・・アイツ、泣いてたぞ。」
弥勒 「!?」
犬夜叉「おまえに捨てられたと思って・・・夕飯もくわねぇで、落ち込んでやがる。」
弥勒 「・・・・・・」
犬夜叉「あいつ、このままじゃ壊れちまうぞ。」
弥勒 「おまえが慰めればいいではないか。」
犬夜叉「いい加減にしろ。俺が言ったって治るものか。おまえじゃねぇと効かねぇんだよ、いまの珊瑚には」
弥勒 「・・・・・・・・・・」
犬夜叉「待ってるぞ・・・・・・」
弥勒 「・・・・・・分かりました・・・珊瑚は今どこへ?」
犬夜叉「宿じゃねーのか?」
弥勒 「そうか・・・」
弥勒は走っていってしまった。
犬夜叉(ったく。世話の焼ける・・・)

ハァッハァッハァ・・・
弥勒は森の中を一目散に走っている。
弥勒 (なぜあいつは、俺のために泣く・・・)
    「楓様!!」
楓   「おぉ、法師殿。今犬夜叉が―――」
弥勒 「珊瑚は、珊瑚はどこです?」
楓   「先ほど一人で出て行ったが。」
かごめ「珊瑚ちゃん、どうしても一人にしてくれって・・・」
弥勒 「分かりました。ありがとうございます。」
楓   「若いモンは忙しいのぉ。明日には村に戻れるだろうか・・・」

珊瑚、珊瑚、珊瑚・・・
どこにいる・・・
弥勒 「居た、あんなとこに・・・」
珊瑚は湖の岸に座り、泣いていた。

珊瑚 (あたし、また一人になっちゃった・・・法師様の裏切り者。
     あたし、信じてたんだよ、ずっと。
     まだ、好きなまんまだよッ・・・けどもう、信じられないよ・・・)
弥勒 「珊瑚!!」
珊瑚 「ほ、法師様?!なんでここが分かったの?」
ここは森の中のかなり遠い所。
弥勒 「わたしは・・・おまえのことならなんでも分かります・・・それより―――」
珊瑚 「法師様の・・・バカ・・・裏切り者・・・あたし信じてた・・・今までずっと・・・
    でももう、法師様のこと信じられないよ!
    あたしずっと、遊ばれてたんだね!あんなこといわれて、一人でドキドキしてたあたしって、
    ただのバカじゃない!もう、信じられないよ・・・・」
珊瑚はまた泣き出してしまった。
弥勒 「バカはおまえだ・・・おまえのことを、裏切るわけがないだろう。
    わたしこそ、おまえに捨てられたのかと思っていた・・・
    この村にきてからずっと、おまえはわたしに話しかけてくれなかっただろう・・・」
珊瑚 「えっ?(・・・・・・・あ、そっか。あたし、この村の男どもに、毎日連れまわされて、
    夜は疲れて帰ってきて、すぐ寝ちゃったし・・・そういえば、法師様と、喋ってなかったな・・・)
    でも法師様、なんであのときあんなこといったの?」
弥勒 「はぁ・・おまえたちが最後まで、話を聞いてくれなかったんですよ。
    まだ続きがあったんです。」
珊瑚 「そう・・・なの・・・?」
弥勒 「はい。」
珊瑚 「じゃぁ、続きを聞かせて。」
弥勒 「はい。いいえ、ちがいますが・・・の続き。わたしは、珊瑚の未来の夫ではなく、
    いまの夫です。っと言いたかったんです。」
珊瑚 「あ・・・え・・・///」
弥勒 「分かっていただけましたか?」
珊瑚は答える代わりに弥勒に抱きついた。
珊瑚 「ゴメンなさいっ法師様の話、最後まで聞かないで、勝手に早とちりして・・・」
弥勒 「わたしこそ、すぐに本当のことを言えばよかったのです。」
珊瑚 「あの約束・・・元通りにしてくれる・・・?」
弥勒 「もちろんです。」
珊瑚 「ありがとう・・・法師様・・・」
弥勒 「こちらこそ。」
バッ
イキナリ珊瑚が飛び起きた。
弥勒 「な、なんです?わたしはもうすこしこのまま・・・」
珊瑚 「ゴメンね。あたし、みんなに心配かけちゃった。だから謝ってくる。」
そういうが早いか、珊瑚は宿のほうに向かって走っていってしまった。
弥勒 「ふぅ・・・一件落着ですな。」

珊瑚 「みんな、ゴメンっ」
かごめ「あ、珊瑚ちゃん、おかえり。元気になったみたいね。」
珊瑚 「あ、うん///」
七宝 「オラ、心配したぞ。」
珊瑚 「ごめんね。ありがとう。」
かごめ「で、どうなったの?」
珊瑚 「あたしの早とちりだったみたい・・・」
犬夜叉「それで、俺にあんなことさせたのかよ・・・」
珊瑚 「あ、ホンットにゴメン、犬夜叉。反省してる。二度とあんなことしてって言わないから、許して!」
犬夜叉「はー。別にイイケドよ。」
珊瑚 「ありがとう。でもホントは・・・・」
犬夜叉「なんだ?」
珊瑚 「え?なんにもないよ。気にしないでっ」
犬夜叉「気になるじゃねーか、言え!」
珊瑚 「ダメ、言えない!」
珊瑚はそういうと、外に駆け出した。
珊瑚 (ホントは、ちょっと楽しかったよ・・・犬夜叉と一緒にいるの・・・なんか、自分を見てるみたいで。)
犬夜叉「珊瑚、てめぇ待ちやがれ!言えッたら言え!」
珊瑚 「絶対ヤダ!」
犬夜叉「言え!!!!!!」

END
あとがき
あ〜終わりましたぁ・・・
メチャクチャですね、なんか。
法師様は、もう珊瑚ちゃんと夫婦気分なんですよ。
また書きますんでヨロシクお願いします。
次回は完璧犬珊で行こうかと思ってます。

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