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「自分勝手な仲間たち」   さつきサマ
今は秋。
ここは戦国とある村のなか。
かごめ「はぁ〜〜暑ーい・・・もう秋なのに、なんで?」
弥勒 「そんなに晴れているわけでもないというのに・・・」
珊瑚 「しょうがないよ。この辺は、一年中夏なんだよ。」
かごめ「えぇ?!そんなところがあるの!?なんで冬とかがないの?」
珊瑚 「さぁ。わかんないけどこの辺の山には―――」
男  「そこの旅のお方!」
犬夜叉「ぁん?俺らのことか?」
かごめ「そうに決まってるでしょ。」
弥勒 「なにか御用でしょうか。」
男  「私の娘、奈美を見ませんでしたか?」
弥勒 「いいえ、見ていませんが・・・行方不明で?」
男  「はい・・・おとといから家にも帰りませんで。」
弥勒 「それはお気の毒に。私どもでよければ探して差し上げましょう。」
男  「おぉ!それは心強い!」
珊瑚 「なんでそうなるのさ。」
七宝 「いなくなったのが女だからじゃろ。」
珊瑚と七宝は小さくため息をついた。
男  「ですが、たぶん娘は妖怪にさらわれたことと思います。」
犬夜叉「妖怪!?」
男は南を指差した。
男  「あそこの山には妖怪がいるのです。普段は滅多にに悪いことはしないのですが、そうとしか考えられません」
弥勒 「ほぉ。わかりました。お助けいたしましょう。」
男  「娘はこの村一番の美人ということもあって、今晩の祭の舞姫をすることになっているのです。」
かごめ「今日、お祭があるんですか?!」
男  「はい。この村の祭は大きくて有名でして・・・」
弥勒 「・・・(美人か・・・)ではみなさん、行きましょう。」
七宝 「美人と聞いてますます張り切りおって。」
男  「みなさんお気をつけください。あの山の表面には大きなどんぐりが落ちています。
    足を取られておこけにならないように。」
七宝 「どんぐりがあるのか?!」
七宝の顔が輝く。
犬夜叉「ったく、また人助けかよ・・・」
かごめ「あ・・・・・四魂のカケラの気配・・・あの山から・・・」
犬夜叉「なにぃ?!行くぞみんな!」
かごめ「うん!」
弥勒 「はい!」
珊瑚 「ちょ、ちょっとみんな、あの山には―――」
珊瑚の声は届かず、みんなは行ってしまった。
後に残ったのはあきれた顔をした珊瑚と、あくびをしている雲母だけだった。

犬夜叉「妖気だ。みんな、気ぃ付けろ。」
かごめ「四魂のカケラも近づいてるわ。」
弥勒 「おなごの気配も・・・」
七宝 「おい。」
バシュッ
犬夜叉「くっなんだ?!」
犬夜叉の腕からは血が。
弥勒 「わっ・・・ちっ見えない。」
犬夜叉「かごめ、これ着てろ!」
犬夜叉はかごめに衣を被せる。
相手は見えない。
妖気を感じ取ろうにも動きが早すぎて、集中する間を与えてくれない。
一瞬のうちに犬夜叉も弥勒も傷だらけになってしまった。
シュッ
見えない相手がかごめと七宝に向かっていく。
珊瑚 「かごめちゃん!」
パンッ
かごめの前で何かがはじけた。
珊瑚 「みんな!大丈夫!?そいつらは、年中暖かいこの山にしか住んでない透明妖怪。
    水が苦手だから、かけたらしばらくは溶けてなんにもできなくなるよ!」
弥勒 「珊瑚!」
珊瑚がかけたのは水だった。
おそらく珊瑚が取ってきたのだろう。
竹筒が大量にある。
雲母が運んできたらしい。
珊瑚 「この水は妖怪退治用の薬を溶かしてあるから、そいつらを退治できるよ!ほら、はやく!」
犬夜叉「おぅ!」
犬夜叉と弥勒は雲母から水を受け取って、透明妖怪にかけていった。
そのうち妖怪の数も減った。
珊瑚 「親玉は・・・ここだ!!!」
珊瑚は持ち前の鋭い勘で見事親玉をしとめた。
そして、結界をはった洞窟に閉じ込められていた美しい女を助け出した。
珊瑚 「大丈夫かい?」
奈美 「はい!ありがとうございます!」

帰り道、先頭には珊瑚と雲母にのった奈美が話し込んでいる。
後ろには怪我をした4人がとろとろと歩いている。
珊瑚は先ほどからこっちを見ない。
かごめ「珊瑚ちゃん、怒ってるわね・・・」
弥勒 「はぁ・・・」
犬夜叉「ったく・・・」
七宝 「どんぐりがいっぱいじゃぁ!」

村に着き、珊瑚は奈美を雲母から下ろした。
珊瑚 「じゃ、奈美ちゃん。舞姫役、がんばってね。」
奈美 「はい、本当にありがとうございます。」
珊瑚 「いいんだよ。」
奈美 「何かお礼をしなければ。」
珊瑚 「それなんだけど・・・あたしの仲間が怪我してるみたいだから、部屋をひとつ貸してくれないかな?」
奈美 「お安い御用ですわ。あら、父上!」
男  「奈美!みなさん、ありがとうございます・・・」

一行は広い部屋を貸してもらった。
みんなが中に入った途端、珊瑚は障子をピシャリとしめた。
弥勒 「珊瑚・・・」
珊瑚 「みんな、ちょっとそこ座って。」
かごめ「は、はい・・」
犬夜叉「なんで俺まで・・・」
ギロッ
犬夜叉「う・・・」
かごめ「犬夜叉おすわり」
犬夜叉「ふぎゃっ」

珊瑚はひとりずつ、怪我の手当てをしていった。
かごめはこけたときに膝をすりむいていたし、七宝も額を怪我していた。
弥勒は全身傷だらけ、犬夜叉は背中に大きな傷を残されていた。
珊瑚 「あたし、言おうとしたよ・・・・けど、みんな自分のことに夢中で、聞いてくれなかっただろ。
    七宝やかごめちゃんまで怪我して・・・」
珊瑚は七宝のおでこにばんそうこうをはった。
七宝 「オラ、大丈夫じゃ。」
珊瑚 「みんな、もうちょっと余裕もってもよかったんじゃない?
    かごめちゃんは、夜の祭に間に合うように、早く終わらそうとしてただろ?
    祭と自分の命、どっちが大事かぐらい、わかってよ・・・」
かごめ「はい・・・ごめんなさい・・・(こわ)」
珊瑚 「法師様も、女と聞いて、なんにも考えずにいったんじゃない?
    あいつらは人間を食べたりしないから、しっかり作戦を練っていったら、
    こんな怪我しなかったはずだよ。」
弥勒 「はい・・肝に命じておきます・・・」
珊瑚 「犬夜叉、四魂のカケラを手に入れたいのはわかるけど、
    あれはただ闇雲に戦っても勝てる相手じゃないんだから。
    妖怪は妖怪ごとに、ちゃんと倒す方法があるんだ。
    こんな大きな傷残して・・・」
珊瑚は犬夜叉の背に回り、薬を塗った。
珊瑚 「今回の仕事は、ちゃんとやれば、誰一人として怪我しなかった。」
犬夜叉「けどよー、おまえがもっとしっかり言ってくれれば―――」
珊瑚がキレた。
パチーンッ
珊瑚は犬夜叉を引っぱたいた。
犬夜叉「てってめぇ、なにしやがる!」
珊瑚 「バカ!!!
    あたし、言おうとしたよ!
    あんたらが聞いてくれなかったんじゃないの?!
    あたし、みんなが死んじゃったらって、すごく心配したんだよ!
    話し聞いてくれなくて、すごく寂しかったんだよ!
    みんな、自分勝手すぎるんじゃないの?!」
珊瑚は出て行ってしまった。
犬夜叉「お、おい!ちょっと待てよ!珊瑚!おい!」
かごめ「ったく。あんなこといったら怒るに決まってるでしょー。」
犬夜叉「何で俺が叩かれなきゃなんねーんだよ・・・」
弥勒 「あれはおまえが悪い。」
かごめ「はぁ・・・確かに自分勝手すぎたかもねー。
    珊瑚ちゃん、許してくれるかな。泣いてたような気もしたし。」
七宝 「珊瑚、おっかあみたいじゃのー。」    

珊瑚は小高い丘の上まで一気に走った。
犬夜叉の鼻でもわからないぐらい遠いところにだった。
珊瑚 「はぁはぁはぁ・・・」
珊瑚は深呼吸した。
珊瑚 「ばか・・・・・・・・」
すると、後ろから追ってきた雲母が追いついた。
雲母 「・・・み!」
珊瑚 「雲母・・・・・・・・・・・・・・・・」
珊瑚は雲母をキツク抱いた。
珊瑚 「雲母、あたし、どうすればいい?
    みんなに酷いこと言っちゃったよ・・・自分勝手はあたしなのに・・・」
雲母 「みぃ・・・・」
珊瑚は泣いた。
雲母に顔を埋めて。
本当に心配だった。
二度とひとりにはなりなくなかったから。
みんなには怪我してほしくなかったから。

犬夜叉「おい、弥勒。」
弥勒 「なんです?」
犬夜叉「珊瑚が戻ってきたら、その・・謝っといてくれ。」
弥勒 「それぐらいのこと、自分でしなさい。」
かごめ「そうよ、犬夜叉。でも、謝るって気になっただけでも、あんたにしたら大進歩じゃない?」
犬夜叉「なっ・・・俺だってたまには・・・」
七宝 「いつもそうならいいんじゃけどな。」
犬夜叉「るせーよ。」
犬夜叉は立ち上がった。
犬夜叉「珊瑚探しに行ってくる。」
弥勒 「ちゃーんと謝るんですよ。」
犬夜叉「わぁってるよ。」

犬夜叉は外に出てみた。
珊瑚の匂いはわからなかった。
犬夜叉「ったく。どこいっちまったんだか。」

珊瑚 「あたし、みんなにどうやって謝ろう・・・
    どんな顔して戻ればいいんだろ・・・」
珊瑚は雲母を膝の上にのせ、村を見下ろしていた。
そのとき、小さな妖気が近づいてくるのに気が付いた。
ザ・・・・
生暖かい風が吹いた。
珊瑚 (犬夜叉・・・・)
犬夜叉だった。
珊瑚はどんな顔をして犬夜叉を見ればいいのか分からなかったので、振り向かなかった。
犬夜叉「お、おい、珊瑚・・・」
珊瑚 「なに・・・・」
犬夜叉「あ、あの、さ、さっきは悪かった・・・謝る///」
珊瑚 「え・・・・・あんた、熱でもあるんじゃないの?」
始めて珊瑚は犬夜叉と目を合わせた。
犬夜叉「な゛っ俺がせっかく謝ってるってのに・・」
珊瑚 「・・・・あの、あたしこそゴメン。イキナリ引っぱたいたりして・・・痛かった?」
犬夜叉「たりめーだ!・・・けどよ、なんか、弥勒のキモチがわかった。」
珊瑚 「どんなキモチさ。」
犬夜叉「・・・なんつーか・・・・・・わかんねぇけど・・・痛かった。」
珊瑚 「はぁ?・・・・ククク・・・」
珊瑚は抑えきれずに笑ってしまった。
珊瑚 「犬夜叉、ありがとね。なんかあたし、みんなに謝れるような気がする。
    でさ・・・みんな、怒ってるよね・・・」
犬夜叉「怒ってねぇよ。俺と一緒で反省してんだよ。」
珊瑚 「え。・・・あんたそれで反省してんの?」
犬夜叉「な・・・してんだろ、充分!」
珊瑚 「ホントに?・・・・・・・帰ろう、犬夜叉。」
犬夜叉「おぅ。」
珊瑚と犬夜叉は、ゆっくり歩きながら帰っていった。

珊瑚 「みんな、ゴメ――」
珊瑚が戸をあけると、かごめが飛び出した。
かごめ「珊瑚ちゃん、ゴメン!!
    あたし、自分勝手だったわっ
    これからは気をつけるから、許してね!」
珊瑚 「え、あ・・・あたしこそ・・・」
弥勒 「珊瑚、すまなかった。
    これからはおまえの意見もちゃんと聞いて、確実な方法でやろうと思う。」
珊瑚 「法師様まで・・・・」
七宝 「それより犬夜叉。ちゃーんと珊瑚に謝ったのか?」
犬夜叉「たりめーだ。」
かごめ「珊瑚ちゃん、犬夜叉も犬夜叉なりに反省してるの。伝わらなかったかもしれないけど許してあげてね。」
犬夜叉「なっ・・・」
珊瑚 「大丈夫。ちゃんと伝わったよ。うれしかった。」
珊瑚は満面の笑みを浮かべた。
珊瑚 「あの・・・・みんな・・・・・ごめんなさい!」
珊瑚は頭を下げた。
珊瑚 「みんなに、ひどいこと言っちゃって・・・
    あたしがもっとしっかり言ってれば・・・
    でも・・・でもね、心配したのは嘘じゃないから!
    寂しかったのも、本当だから!」
かごめ「わかってるわ。みんな、ちゃんとわかってるから。」
珊瑚 「ありがとう・・・・・」
あとがき
お母さんっぽい珊瑚ちゃんが書きたかったんデスよー。
舞台は一年中夏の、ハワイみたいなところってことで。
私の書く下手な小説は、いつも言葉だけでガーーっといっちゃうんですよ。
どうすれば・・・

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