「傍にいたい・・・〜1〜友情」   ゆめっころ♪サマ
「なによ・・・犬夜叉」

またかごめは犬夜叉と毎度毎度おなじみの喧嘩をしてしまった。
それは数分前・・・

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「犬夜叉〜・・・・?」

久しぶりに犬夜叉はかごめに膝枕をしてもらって、
そのせいか、ぐっすり眠っている。
ゆっくり、犬夜叉の髪に手を通す・・・。
「ふふっ。。。あんまり寝てないもんねっ」
「・・・ん・・」
((おこしちゃったらだめだよね))

「・・・き、きょう・・」
「え・・・?」
そういって犬夜叉は目を開けた・・・。
「・・・んん・・・かごめ・・・」
「・・・・・。」
どこか寂しそう・・けど怒ってる。。そんな顔をしているかごめ。
「お、おいっ・・おれなんかしたか?」
「おすわり」

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かごめは怒ってはいけないと思っている。けど・・・
やっぱりその人の名前を呼ぶ犬夜叉を好むわけでもない。

「はぁ〜・・・桔梗かぁ・・・」

((なんでいっつもあの人の名前なの・・・・?
  少しはかごめってよんでよ・・・
  さみしぃよ・・・なんで・・・あたし、そばにいるの??))

「自分で決めたのに・・なんかやんなっちゃった・・・。」
=ザワザワッ=
「・・?」
「かごめちゃんっ」
「さん、ごちゃん」
「横・・座ってもいい?」
「うんっ」
一瞬犬夜叉かなって心の中で思った。
「犬夜叉だと思ったんでしょ?」
「・・・へへっ。」
「かごめちゃん・・・・」
(泣いてたの・・・?)
「バカだよねっあたし・・・なんで、こんなに犬夜叉のこと
好きになっちゃったんだろう・・?」
「えっ・・・」

((こんなに・・・今まで深く考えたことはなかった。
 でも・・不安になるの・・・。
 珊瑚ちゃんっ・・わかってくれるよねっ))

「あたしからねっ、傍にいたいっていったの・・・でも・・・」
「でも・・・?」
「うん、もし、あの時あたしが何も言わなかったら・・・
 犬夜叉、きっとあたしより桔梗と今いるのかなぁと思って・・・・」
珊瑚もどう言葉を返していいのか分からない・・・。
「だから・・・犬夜叉苦しいのかなって思って・・・。」
「苦しい・・・?」
「・・・やっぱり、あたしが傍にいると、好きな時に桔梗に会いにいけないじゃない?
 桔梗かって・・・犬夜叉と同じ気持ちよ・・・」
「そんなことないんじゃないのかな?」
「・・・。」
「だって犬夜叉は、かごめちゃんがいなきゃダメなやつだよ。」
「でも・・・あたし、ここにいない方がいいんだよっ・・。」

=パァンッ=
「・・・いぃった・・・」
珊瑚は誤って、かごめの頬をたたいた。
「かごめちゃんっ!!今なんていった?」
「・・・珊瑚ちゃん」
「かごめちゃんには仲間もいるんだよっ!!ここにいないほうがいいなんて、誰も思ってない!」
「・・・・さん、、ご・・ちゃんっ」
かごめは涙があふれてそのまま珊瑚に抱き付いた。
そんなかごめの頭を珊瑚はやさしくなでてくれる。
まるで姉妹のようだ・・・。
「ごめんねっ珊瑚ちゃんっ・・・ごめんね」
「いいんだよっかごめちゃん・・・つらいんだよね」

何分も泣いていたような感じがする・・・。

((珊瑚ちゃんごめんねっ・・
 ありがとう。
 珊瑚ちゃんがあったかくて。。。
 だからいつまでも泣いてしまったんだよ・・・
 あたし、ここにいてもいいんだよねっ・・・
 ねっ。。。。))

かごめから話しを切り出した。
「ごめんねっ珊瑚ちゃんっありがとう。」
「大丈夫かい?あたしも手なんかだして・・・」
「うんっもう平気・・・あたし、犬夜叉にちゃんと思っていることを伝えるね。」
「うんっ。じゃぁみんなのトコにもどろうかっ」
「うんっ・・・・」

つづく・・・・
あとがき
なんかシリアス・・・。
でも・・・かごめちゃんっあんたは漫画やアニメでは元気すぎるよっ!
これぐらいなやんでもいいと思うよっわしは・・・笑

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「傍にいたい・・・〜2〜告白」   ゆめっころ♪サマ
2人で歩いて帰ると小屋の前では犬夜叉がうろうろ・・
耳をぴくぴくさせながらいらいらしているようだ。
きっとかごめをまっていたんだろう。
「かごめちゃんっ犬夜叉がまってるよ。」
「うんっ・・・・」
「・・・やしゃ。。。」
消えそうな声で犬夜叉を呼ぶかごめ。
さっきまで、いらいらしてそうな犬夜叉だったが、その声を聞いたとたん
細い目をして・・・切なそうに名前をよんだ。
「かごめ・・・・」
((どぉしたんだ・・・?))
「・・・・・」
こんな寂しい顔をしているかごめをかわいいと思ってしまう犬夜叉。
「・・・・なんかいえよっ・・・・////」

=バシッ=
後ろから、弥勒が杖で犬夜叉の頭を殴った。
「こら、なんですか?その言い方は・・・」
「ってぇ〜なぁ。・・・・かごめ、いくぞ」
「あまり遅くならないようにお願いしますねぇ〜w」
「大丈夫かな?かごめちゃん・・・」
「大丈夫でしょう。」
「でもいつもと・・・かごめちゃんの様子がちがったよ・・・・。」
「おらにはわからんのう、」
「七宝?いたのか?」・・・笑

===

かごめの手をひっぱって犬夜叉は御神木のとこまできた。
そこに犬夜叉はどしっと座り込み、かごめは犬夜叉の前にたつ・・・
これでは、まるでかごめが悪いようだ。
「・・・なによ・・・。」
犬夜叉と素直に顔をあわすことができない。
きっと・・・嫌われたかもしれない・・・・。
「・・その・・・なんだ?・・・おれ、なんかやったか?」
((なんで、いっつもそんないいかたなの・・・??
 たまには・・・やさしくいえないの?
 あたしの名前も優しくよんでほしぃ・・・・
 夢の中でも・・・・傍にいたいんだよ?
 それとも・・・いやなの・・・?邪魔なの・・・?))
「・・・うぅ。。。ひぃっ。。。ひっく・・・・」
かごめは泣き出してしまった。
考えてしまったらやっぱり涙がとまらない。
「な、泣くな!!かごめっ!どっかいたいか・・・?なっ、なっ、??」
犬夜叉はどぎまぎしながらもかごめを抱きしめた。
「やしゃぁ・・ごめんっ・・・こんなあたしで・・・ごめんっ・・・」

((ごめんってしかいえない・・・
 あたし、犬夜叉と桔梗に嫉妬してるんだよ。
 自分勝手なんだよ・・・
 自分が悪いのに・・・ないてるんだよ・・・?))
「ばかやろうっ!おめぇはおめぇのままでいいんだろーが。」
((かごめ、どぉしたっていうんだ??))
「・・・・。」
「かごめはかごめだ。そんままでいーんだ。」
「でも、・・・こんな気持ちで・・・犬夜叉・・・犬夜叉はあたしが傍にいてもいいの?」
「な、だからお前何いってんだよ?」
急に泣きだすかごめ。
急にこんなことを聞くかごめ。犬夜叉は戸惑いをかくせない。
「・・・犬夜叉、どこにもいかないでっ?一人はやだよぉ〜・・・ひぃっく・・・ひっ・・・」
「・・・・かごめ・・・」
「そばにいさせてよ!!ねぇ、・・・やしゃぁ・・・・おねがいっ・・・おねがいよぉ・・・」
犬夜叉は切なそうな顔をしてかごめを見つめる。
「それか・・・犬夜叉のこと・・・キライにさせて・・・?どこかに置いて捨ててよぉ・・・・」
「ばっかやろう!!!!」
「・・・・・」
「・・・・いてくれよ・・」
「・・・・え・・?」
「傍にいてくれっていってんだ・・///わかんねぇのか///」
また犬夜叉は、かごめを抱きしめる手に力を込めて抱きしめる。

((なんで??
 ・・・犬夜叉・・・あたし・・・
 傍にいてもあんたはやじゃないの?))

「なんでいていいって言うの??」
「な、何いってんだよっお前!!」
「あたし・・・わがままいってるんだよ?」
「俺がたのんでるんだ!!」
「だって・・・だって好きな時に・・・」
「あっ?」
「好きな時に桔梗にあえないよ?」
「な、なにっ・・・・。」
ぽつりとかごめが言葉をもらす・・・

「「寝言で・・・犬夜叉、桔梗ってよんでた。」」

((それでかごめ・・・・
 だから・・・・
 ごめんなっ))
どう言葉をかわせば伝わるんだろう・・・
2人とも・・愛し合っているのに・・・何も言えない・・・。
((心が見えたらどんなに楽なんだろうねっ))
((こんなこと思うの初めてだ・・・。))
((二人の心はおんなじなのになっ・・・・))
「あたしと一緒にいたのに・・・犬夜叉の心は桔梗なの・・・?」
「・・・・・そ、それは・・・」
「やしゃの心にあたしはいないの?・・・・ねぇ・・・ひっ・・・ひっっく・・・」
「でも・・・でも、おれは・・・かごめに傍にいてほしい・・・お前がいないと俺は・・・」
「じゃぁ桔梗は・・・?」
「つらいのか・・・・・かごめ?」
かごめの感情が一気にあふれ出す。
「つらい・・・じゃない。つらくなんか・・・」
「・・・かごめ・・・隠さないでいってくれ。」
「かくしてないよ・・・・ひっっ・く・・」
「じゃーなんでなくんだよっ!!!!!」
「・・・・っく・・・ひっく・・・・」
「すまねぇかごめっ・・・・大声出しちまって・・・」
「・・・つらい・・・」
「・・・え?」
「・・・・・つらい、つらいよ!!当たり前じゃない!!
 ・・・犬夜叉が・・犬夜叉があたしを求めてくれないと・・・」
「かごめ・・・」
「あたしの居場所がないよ・・・っ・・・嫌っていわれたって離れない・・・でも・・
 ちゃんと、あんたの気持ちもきかなきゃ・・・不安になる。」
「かごめ・・・すまねぇ・・・そんな思いさせて。」
((こんなにも、おれのこと・・・
  なのに俺は・・・ ))
「・・・やしゃぁ・・・」
「お前が俺を必要なら、俺もお前が必要だ。おれの居場所は、かごめだ。
 だから、傍にいてくれ、なっ。」
「・・・うぅ・・・・」
「俺は・・・お前が・・・」

((好きだ!!
 あっ・・・・・
 ・・・みっともねぇ・・・///
 おれは・・・今気付いたのか?
 この気持ちに・・))

もっともっと強く抱きしめたい。
じゃぁ心も一つになるんじゃねぇのか?
「・・・いるっ・・傍にいる・・・・」
「あぁ・・・」
「いさせてください・・・////」
「・・・・いてくれ////」
「うん・・・」
「じゃーおれのこと・・・嫌いになんかなるっていうな///」
「・・・ぅん////」
犬夜叉はかごめの涙を拭き取った。
そのときかごめは少し微笑んだ。
その顔を見て犬夜叉はそっぽを向いた。
「ちゃんと見て・・・?」
「・・・・ん?///」
「目そらさないで。」
「///な、なんだよ」
泣いた後のかごめの顔。
抱きしめたくてたまらない・・・

「犬夜叉が好き」

「あぁ、おれもだ。」

((彼女の悲しむ顔は見たくない
 その彼女の悲しい顔も見たくない。
 でも・・・どっちが自分にとって、大きな存在か・・
 今、わかった気がするんだ
 だから・・・・素直になって・・・))

続く・・・・
あとがき
またまたシリアス・・・はいはい、みなさん泣いてくださいっ!!

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