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「桜の木の下で...」   花丸サマ
ウグイスの鳴き声がする。桜の花もほころびはじめた。
戦乱の世がうそのように、のどかな風景になっている。
そんな山にも、人間はいる。もちろん、人間ではないものも。

「はい、犬夜叉はいつものね。」「おう!」
静かな山から、こんな声が聞こえてくる。
異国の少女と、金色の瞳を持つ少年がいた。
それに、法師のような青年と、村娘らしき少女。
2つにわかれた尾を持つ猫に、茶髪で狐のような尾をもつ童子もいる。
この奇妙な一行は、今から食事をとるようだ。

木陰に座り、少女は大きな袋から食物をあさっている。
「それじゃあ、これが弥勒さまと珊瑚ちゃんの分。えっと・・・七宝ちゃんも、
弥勒さまたちと一緒でいいよね。雲母には、猫缶でいいよね。」
少女は、皆にみせてから、火のそばへ持っていった。
「さすがはかごめちゃんだね。みんなの分の食料を、すぐに出せるんだもん。」
「そうですな。かごめ様の国は学問とても発達しているんですね。」
「いってみたいものじゃのぅ〜。」
そんな会話が交わされる中、少女は湯を皆の容器にいれていた。
聞いていたのかすら、わからない。

「はーい。みんな、できたわよ!」
少女の声に、雑談がとまった。
そして、いそいそと食事の体勢を取り始めている。
「本当に早いのう。」
「そうかな??私たちからすれば、なんでもないことなのよ。」
そんな会話を、じれったいような目で見ていた少年が、罵声をあびせた。
「早く食うぞ!!おれは腹へってんだよ。」
「あっ、そうね。それじゃあ・・・いただきまーす!!」
少女がそういうと、皆が食べ始めた。

少年がいきなり声をあげた。
「かれー!!!!!」 少年は、叫んだ。
「えっ?えっ?あっ、とにかく水をあげないとね。・・・・はいっ!!」
水を渡されると、一気に飲み干してしまった。
だが、その少年はそれではまだ足りないようだ。
少女が、何度も何度も水を渡して、やっと少年が落ち着いたようだ。
落ち着くとすぐ、不服そうな声をあげた。 「これ、いつものじゃねーだろ。」
「えっ・・・」 少女が、少年に渡した食物の容器には、
“期間限定 激辛ラーメン”と書いてあった。
「来るときにいそいで買ってきたから、間違えちゃったんだ・・・ごめんね。」
「けっ。せっかく楽しみにしてたのによー。これじゃ、食えねーよ。」
「でもね、ご飯はたべなきゃダメよ。お腹空いてたら、戦えないでしょ?」
その2人を見ていた3人が、いきなり話に入ってきた。
「そうです、犬夜叉。誰にだって間違いはあるものです。」
「法師さまの言うとおりだよ。せっかく買ってきてくれたんだよ。」
「もらったものを、残すというのか? おらのおっ父は、そんなことは
絶対にせんぞ。」
少年は、皆にいろいろと言われて、余計に不機嫌になってしまったようだ。
「ーーーーとにかく、おれは食わねえ。」
困った少女は、なんとかして食べさせようとする。
「いいじゃない。ねっ、食べてよ。お願いっ!今度はちゃんと買ってくるから!」
「食わねえっつったら食わねーんだよ!!ほっといてくれ。
だいたい、おめーがバカなんだろ。見りゃわかるだろ。」

少年の言葉が終わると、少女がうつむいた。肩がふるえている。
それなのに、まだ少年は、不平を言っている。
3人は、あきれ顔で少年をみた。
その視線に気づいたのか、少女の方をみた。
「おっ、おい、かごめ・・・??」
「・・・さっきから黙っていれば、好き勝手言っちゃって・・・しょうがないじゃないの!
 間違えることは誰にだってあるでしょ!?なんでそこまで言うの!
 少しは、こっちのことも考えて喋りなさいよ!」
少女は、だんたんと声を荒げながら、言い切った。
少年の方は、少女の迫力に圧倒され、なにも言い返せないようだ。
「か、かごめ・・・」 おそるおそる、少年は声をかけた。
「ちょっと散歩してくる。」そっけなくそういうと、すたすたと歩いていってしまった。
「おっ・・・おい!!」
少年の声もむなしく、少女はどんどん歩いていった。

「あいつは本当にアホじゃのう。」
「そうですよねぇ。」
「あんな風に言わなくてもいいのにさ。」
半妖の少年意外の3人が、ひそひそと話している。
「あれでは、かごめさまが他の男に惹かれて当然です。」
「なんで、かごめちゃんはあんなやつを好きになったのかな??」
「男運が悪かったんじゃろ。」
「かごめちゃんには、ふさわしい人が絶対にいるよね。」
「ですが、かごめ様が好きになってしまったのでは、しょうがありませんよ。」
「かわいそうなかごめ・・・」
今までずっと黙っていた少年が、突然立ち上がり、罵声をあびせた。
「てめえらなぁ!!黙って聞いてりゃ、俺がわりーみてーじゃねえか。」
「ちがうのか??」
幼い子供が不思議そうに、法師達の方をふりかえった。
「間違ってませんよ。」
「七宝は、変なこと言ってないよ。」
少年は、またも怒りだした。
「なんで俺が悪いんだよ!?
 だいたい、俺がなにしたってんだよ。
 本当のことを言って、なんかわりーのかよ!!」
少年の言葉に、法師があきれ顔で答えた。
「それ がいけないのです。
犬夜叉だって、贈り物を拒否されたらいやでしょう??」
「そっ、それは・・・」
少年が、とまどい始めた。
言い返す言葉を探しているようだ。
そんな少年に、追い打ちをかけた。
「それくらいで怒ってるのでは、男とは言えんぞ。」
「七宝の年でも、ちゃんとわかってるのにさ。あんた、本当に子供だね。
 私がかごめちゃんだったら、もうあんなたんかには会わないよ。」
「それが普通ですよね。かごめ様も、苦労してますね。」
少年は、ついに折れた。「探してこればいいんだろ!!」
そういうと、少年は、少女の歩いていった方向に、走り出した。
「(ちぇっ・・・・・そりゃあ、ちょっと俺も悪かったかも知れねーけどよぉ・・・)」

そのころ少女は、先ほどの場所から離れた、森の中を歩いていた。
さみしげな瞳して。 「はぁ。」
ぼうっとしながらも動いていた少女の足が、急に止まった。
「(・・・・・私が悪いのかな・・・・・・。でも、誰にだって間違えちゃうことはある
はず・・・それを、あんな風に言うなんて・・・)」さみしげな表情に、怒りが加わった。
少女の気性とは反対に、暖かい風がそよそよと吹く。
のどかな風にのって舞ってきたものが、少女の髪の上にのった。
それを手に取り、目の前にもってきた。

「ーーーーー桜?」

それは、確かに桜の花びらだった。
たった1枚の、小さな桜の花びら。
少女は、しばらくそれを見つめていた。
すると、いきなりふっと優しい笑みが、少女の顔に舞い戻ってきた。
「(なんでかな。桜を見たら、なんかばかばかしくなってきちゃった。
私だって、悪いんだもん。謝ればいいのよね。
これで、仲良くなれるんだから。)」
少女は、すっと立ち上がった。
そして、歩いてきた方向へと、ゆっくり歩いていた。
桜の花びらを、手にしたまま。

少年は、走っていた。
少女が歩いていった方向へ。
すると、1本の木が目についた。
「(まだ、春になったばかり・・・そうだろ・・・)」
その木は、満開の桜の木だった。
思わず足を止め、桜を見ていた少年は、桜意外にも、
美しいものを見つけることができた。
「かごめ・・・」
美しい桜の下に、美しい少女。
これほど、絵になる風景って、あるのか??
少年は、そんなことを、胸の内で考えていた。

「あれ。犬夜叉じゃない。」
木の下にいた少女が、こっちに気づき、声をかけてきた。
「おっ、おう。」
「ねえ、こっち来て。」
手招きをする少女にむかって、少年は無言で歩き出した。
そして2人は、木の下に座った。
どちらも話さず、静かな時が流れていく。
2人は、桜を見つめていた。
風に吹かれては散っていく、花びらを受けながら。
「綺麗だよね。桜。
仲直りしない?ケンカしてても、しょうがないでしょ。」
「そうだな。」
少年は、ほっとした顔になった。
何と言って謝ればいいか、考えているところだったからだ。
「じゃあ、もうケンカはお終いよ。」
少女も、そういうと、ほっとした顔になった。
「ねえ。もう少し桜を見ていない?」
「おう。」

それからもまた、無言の時が流れていた。
先ほどよりも長く。
そして、優しい表情で。
だが、いつまでもこのままというわけには、いかない。
「もう帰ろうぜ。弥勒達が、心配するといけねーからよ。」
「そうだね。」
そういうと、2人は立ち上がった。
すると、少女は、不自然な少年の手の動きに気づいた。
自分の方に、差し出されている。
顔はそっぽを向いている。気恥ずかしいようだ。
「はっ、早く行くぞ!!」
照れ隠しで言っているのが、とてもわかる。
そんな少年の手を、少女はそっと握った。
「うん。」
優しげな声と、柔らかい手の感触に、少年は頬を染めた。
そんな少年を、少女はほほえみながら、見つめていた。

少年と手を握るときに、落としてしまったものがあることにも、気がつかずに。

+++おまけ+++
「法師さま、どうしよう。」
「う〜ん・・・困りましたねぇ。」
「そうじゃのう・・・『見てた』などとは、口が裂けても言えんしのぉ・・・。」
少し前から、この3人は、近くの木陰から様子をうかがっていたのだ。
「だけどさ、来るのが遅かったから心配して見に来たって言えば、
大丈夫じゃない?」
「けれど、みてしまったことは変わりません。
 かごめ様は、大丈夫でしょう。問題は・・・・・。」
そういうと、黙り込んでしまった。
「・・・・・やっぱり、走って戻るしかないんじゃない?」
「そうですね。」
「うむ・・・あっ!かごめ達の姿が見えんぞ!」
「それではお先に。」
「じゃあね、七宝。」
子供の言葉に、いち早く反応した2人は、そういい残すと走っていってしまった。
「・・・・おらをおいていくなぁっ!!」
あとがき
ごめんよぉ〜っ、こんな駄文を送りつけちゃって。
でも、「開設おめでとう!!」の気持ちだけは、こもってるからねっ。
超ヘボヘボ小説だけど、どーか受け取ってください!!

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