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「看病1」   さつきサマ
ここは楓の村。
かごめは「てすと」とやらで現代に帰り、七宝は両親の墓参り。ついでに昔の仲間の家に泊まるのだそうだ。
弥勒は夢心の寺に暫しの修行へ。
楓は隣村へお勤め中。雲母も付いて行った。

そして。
残ったものは2人。
犬夜叉と珊瑚である。

珊瑚以外の誰もがいなくなったとたん、犬夜叉は部屋のド真ん中で寝始めた。
珊瑚 「ちょっと犬夜叉、邪魔!寝るんなら部屋の隅で寝てくれる?これから掃除・・・って犬夜叉?」
犬夜叉の顔が赤い。
珊瑚 (え・・・・・?)「犬夜叉、ちょっと・・・」
ハァッハァッハァ・・・・
息が荒い。
珊瑚は犬夜叉の額に手を当てる。
珊瑚 (熱っ・・・・やだ・・・どうしよ・・・)
犬夜叉「ん・・・・・?珊瑚か・・おまえ、なんて顔してんだよ・・・」
珊瑚 「あんた、すごい熱・・・・」
犬夜叉「・・・・・・・どうってことねーよ・・・ケホッケホ・・・・」
珊瑚 「ホラ、布団引いてやるからちゃんと寝てな。夏風邪は長引くんだよ。」
犬夜叉「大丈夫だって言ってんだろ!!」
犬夜叉が叫ぶ。
珊瑚が退く。
少し怯えたらしい。
犬夜叉「わ、わりぃ・・・」
珊瑚 「ばか・・・」
犬夜叉「なっ・・・てめ馬鹿ってなんだ―――」
珊瑚 「馬鹿は馬鹿だよ馬鹿!!なんでいっつも一人で背負い込む?」
今度は犬夜叉が怯んだ。
犬夜叉「そ、それはおまえも一緒だろ!?」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
沈黙が流れる。
珊瑚 「と、とにかくちゃんと寝てよ!かごめちゃんが心配するだろ!?」
犬夜叉「な、なんでかごめが出てくるんだよ!」
珊瑚 「あと3日でかごめちゃん帰ってきちゃうんだよ!
     帰ってきたときに犬夜叉が倒れてたら、かごめちゃん、どう思う??」
なぜかお母さん口調だ。
犬夜叉「・・・・・・・・・・・・・」
珊瑚 「余計な心配かけたくないって気持ちは分かる。あたしだっていっつもそう。
    だけど、少しぐらい頼ってよ。あたし、頼りにされてないのかって、不安になる・・・」
犬夜叉「わ、わぁったよ!寝りゃいいんだろ?」
珊瑚 「布団、引くからどいて。」
珊瑚は布団を引く。
そして、その上に犬夜叉を寝かせ、丁寧に掛け布団をかけてやる。
珊瑚 「ちゃんと寝ててよ、水汲んでくるから。」
犬夜叉「おぅ・・・」
喋り方はいつもの犬夜叉だが、明らかに苦しそうだ。

珊瑚は桶に一杯水を汲んできた。
そして、手ぬぐいを浸し、犬夜叉の額に当てる。
珊瑚 「確か、この辺に・・・・あった。」
珊瑚が棚から取り出してきたものは体温計。
珊瑚 「さ、これ使って。」
犬夜叉「な、なんだよこれ。」
珊瑚 「かごめちゃんの国の、体温を測る道具。脇にはさんでしばらくすると、音なるから。」
犬夜叉「いやだ。」
珊瑚 「わがまま言わないの!ほら早く!」
いやがる犬夜叉を無理矢理脱がして脇に体温計を突っ込む。
犬夜叉「ちくしょう・・・」
しばらくすると、音が鳴った。
ピピピピピピピピ・・・・
珊瑚 「見せて・・・・・?!よ、45℃ぉ?いくら平熱高いあんたでも、キツイでしょ?」
犬夜叉「な、なんで俺が平熱高いって知ってんだよ・・・」
珊瑚 「あんたと始めて会ったとき、背中に乗せてもらっただろ?そんとき、普通以上に熱かったからね。」
犬夜叉「けっ・・・・・」
犬夜叉の平熱は40℃くらいである。

珊瑚 「はぁ・・・・・・なんか食べたいもの、ある?」
犬夜叉「ねぇよ。」
グゥゥ〜・・・・・
犬夜叉の腹の音が響く。
珊瑚 「意地っ張り。」
犬夜叉「るっせ。ケホケホ・・・・」
珊瑚 「もう・・・・この前作れなかった、シチュー作ったげるよ。」
犬夜叉「おぅ。」
珊瑚 (やっぱりほしいんじゃないか。素直じゃないね。)

珊瑚は台所に立ち、忙しそうに動き始めた。
暫くすると
トントントントン
という、心地よい音が響いてきた。
野菜を切っているらしい。
それからまた、忙しく動き回ったあと、完成したらしい。
皿に入れたホカホカのシチューを運んできた。
珊瑚 「はい。自分で食べれる?」
犬夜叉「あったりめぇだバカヤロウ!」
といった犬夜叉だったが、どうも手が上がらないらしい。
体も動かないようだ。
珊瑚 「当たり前。あんなに熱あるのに。ホラ、食べさせてやるよ。今日だけだからね。」
犬夜叉「いい。」
珊瑚 「痩せ我慢するな!腹減ってるくせに!」
犬夜叉「くそ・・・・」
珊瑚 「クソじゃない!ホラ早く口開けて!」
犬夜叉「俺は病人だぞ!!そんなに怒鳴って―――うめぇ・・・」
珊瑚 「そう。アリガト。はい次。」
そしてキレイに皿は片付いた。
珊瑚 「あたし、結構作ったんだけど・・・全部食べちゃった・・・」
犬夜叉「わりぃか。」
珊瑚 「別に。」
あとがき
犬夜叉って、シチューが好きなんですね!(しらねーよ)
てゆーかこの時代にシチューなんて・・・
続きますよ!

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「看病2」   さつきサマ
夕暮れ時。
犬夜叉の熱は一向に下がらない。
それどころか、上がっているようにも見える。
珊瑚 「犬夜叉、大丈夫?」
犬夜叉「心配・・・すんじゃねー・・・」
珊瑚 「はぁ・・・薬草きれてるから取りに行ってくる。」
犬夜叉「待て。行くな。」
珊瑚 「?!なにそれ。」
犬夜叉「い、いいからここにいろ///前、俺も居てやっただろ!」
珊瑚 「///べ、別にいいけどね、あのときのことは、忘れてよ!」
犬夜叉「けっ・・・・・・・」

珊瑚が立ち上がる。
犬夜叉「どこ・・・行く・・・?」
珊瑚 「なに心配してんのさ。どこにも行かないよ。晩御飯作るから、ちょっと待ってて。何がいい?」
犬夜叉「・・・・・粥・・・・」
珊瑚 「そうだね、風邪のときは、やっぱそれか。お粥には自信あるから、期待して待っててよっ」
犬夜叉「おぅ。」
珊瑚 (なんか・・・カワイ・・・///)

そして珊瑚は、またも台所に向かい、忙しく動き回った末、戻ってきた。
珊瑚 「完成。まだちょっと熱いよ。」
犬夜叉「・・・・・・(うまそ。)・・・」
珊瑚 「体、動く?」
犬夜叉「・・・・あんまり・・・・・」
珊瑚 「そう・・・じゃーしょうがないね。熱が下がるまで、にしてあげるよ。」
犬夜叉「・・・・・・・早く食わせろ。」
珊瑚 「あんたねー・・・(でも、甘えてくれると嬉しい。)」

一口、犬夜叉が食べる。
犬夜叉「ちっ・・・あちぃぞこれ!」
珊瑚 「あぁ、ゴメン。」
そこで珊瑚は、恥ずかしながらもフーフーしてあげることにした。
フゥフゥフゥフゥ・・・
珊瑚 「はい。あーん。」
犬夜叉「あ〜〜・・・・・ん。うめぇ。」
珊瑚 「くすっ・・・」
犬夜叉「あんだよ!」
珊瑚 「なんか、甘えてる犬夜叉って、カワイイね。」
犬夜叉「///甘えてなんかねーよ!」
珊瑚 「・・・・・・・・・・・・・・無理しないで・・・・・・」
犬夜叉「・・・・・・・・・・・・・・・わぁってるよ・・・・・・」
珊瑚  「はい、次。」
犬夜叉「うめぇ。」

またも犬夜叉は、大量の粥をぺろりとたいらげ、また寝てしまった。
食器を洗った珊瑚は、犬夜叉の傍に座る。
そしてそっと、犬夜叉の汗にぬれた前髪をかきあげる。
犬夜叉「ん・・・・・・・・・・珊瑚・・・・・」
珊瑚 「なに?なんか、欲しいものある?」
犬夜叉「膝、貸してくれねーか・・・・・」
珊瑚 「?!」
犬夜叉「ダメなら・・・いい・・・」
珊瑚 「う、ううん、いいよ。それだけでいいんなら。」
珊瑚は、犬夜叉の頭を己の膝に乗せ、冷たい手ぬぐいで汗をぬぐってやった。
珊瑚 「楽になった?」
犬夜叉「あぁ・・・おまえ、いい匂いだ・・・」
珊瑚 「な、何言ってるのさ、早く寝てな///」

夜中になっても珊瑚は起きていた。
犬夜叉の額の手ぬぐいが熱くなると、冷たいものに変えている。
犬夜叉の熱も、だいぶ下がったようだ。
珊瑚 「ふぅ・・・・・・・だいぶ下がったね・・・」
珊瑚は少し安心した。
犬夜叉「さん・・・ご・・・」
珊瑚 「な、なに?」
犬夜叉「心配かけて・・・すまねぇ・・・」
珊瑚 「・・・・いいよ・・・それに、なんか嬉しいしね・・・」
その言葉で犬夜叉は大分楽になり、目をつぶった。
珊瑚はそんな犬夜叉の髪を手で梳いてやる。

その頃。
かごめ「はぁ〜もう!リュック重いわねー!って、あたしが入れたんだよね・・・」
弥勒 「かごめ様!」
かごめ「あら、弥勒様。もう帰ってきたの?もっとゆっくりしてくればよかったのに。」
弥勒 「いやぁ、珊瑚の顔が見たくなりましてね。」
かごめ「そうなの。実はあたしも、犬夜叉の顔が見たくなって・・・」
七宝 「かごめぇ〜弥勒ぅ〜!」
かごめ「七宝ちゃん。」
楓  「かごめ。」
弥勒 「楓様。皆はやく帰ってきたのですね。」
雲母 「みぃ!」
かごめ「じゃ、帰りましょ!」
七宝 「おう!」
そうして、珊瑚と犬夜叉がいる小屋へと向かっていった。

かごめ「ただいま!って寝てる?」
今はまだ午前3時。
普通の人なら寝ている時間だ。
弥勒 「珊瑚も寝ていますか?―――珊瑚?!」
かごめ「い、犬夜叉!」
楓  「見てはいかん!」
楓は七宝となぜか雲母の目をふさぐ。
七宝 「◎×▼!%$■〜」
雲母 「みぃぃ〜」
弥勒、かごめ、楓が見た光景は、珊瑚の膝に犬夜叉が寝ているというもの。
普段ならありえない組み合わせに、一同は声も出ない。
珊瑚は犬夜叉の髪を梳く格好で、寝ているようだ。
突然七宝が声を上げる。
七宝 「楓おばば、苦しいぞ!」
楓  「おぉ、すまぬ。」
その声で珊瑚は目覚めたらしい。
珊瑚 「ん?あれ、みんな帰ってきてたの?起こしてくれたらいいのに・・・」
弥勒 「珊瑚、おまえ・・・」
珊瑚 「なに―――?!!!ぁわ!え〜っとこれは、その、犬夜叉が熱出して、その、甘えて―――」
犬夜叉「あんだよ騒々しいな!っておまえらっ///」
かごめ「犬夜叉ぁ〜?あんた、珊瑚ちゃんに甘えたんだってぇ?」
犬夜叉「あ、甘えてねーよ!!飯は食わせてもらったけど・・・」
弥勒 「なんですって?私でもやってもらったことがないというのに!!」
珊瑚 「あ、あの、法師様???」
弥勒 「とりあえず、離れたらどうです?」
弥勒は相当怒っているらしい。
珊瑚 「え、あ!」
ゴンッ
犬夜叉を膝の上から落とす。
犬夜叉「ってぇ!」
珊瑚 「ゴメン!大丈夫?あ、そうだ。」
珊瑚は犬夜叉の額に手を乗せる。
弥・か「?!!?」
珊瑚 「よし!もう大丈夫。熱下がったみたい。でもしばらくは大人しくしてなよ。」
犬夜叉「るっせーなー。下がったんだからもういいだろ?」
珊瑚 「ダメ!かごめちゃん、見ててあげてね。」
かごめ「あ、う、うん・・・」
珊瑚の何も気にしていないような素振りに、一同は起こる気も無くす。

珊瑚 (犬夜叉って、なんか世話の焼ける弟みたい・・・)
犬夜叉「ぁん?なににやけてんだよ!」
珊瑚 「え?何にもないって。」
犬夜叉「変なヤツだなおまえ。」
珊瑚 「あんたには負けるよ。」

弥・か(おまえら。)
あとがき
えーーーっとこれは・・・
あの強い犬夜叉が、熱を出すっていうお話なんですよ。
で、ちょっと犬夜叉漫画五巻の、蜘蛛頭のところのかごめと犬夜叉を、
珊瑚バージョンにしてみたんです。
そして、かごめと弥勒が嫉妬。
珊瑚ちゃんって、可愛いですなー。

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