少年サンデーコミックス 11巻
犬夜叉 (11)   出版社・・・・・・・・小学館
  発売月・・・・・・・・1999年8月

表紙
犬夜叉一行全員集合です。なぜか雲母が真っ白に見えるのは気のせいかしら。みんなが私を見ている・・・vv(←病気
折りこみ
グラデーションが美しいカマキリ妖怪さんです。犬夜叉に出てくる妖怪は、脳みそらしきものが丸見えになってる奴が結構います。
中表紙
この弥勒さまの哀愁漂う横顔をあなたはご覧になっただろうか!?こういう留美子先生の一枚絵が大好きです。何というか、全てが伝わってくるではないですか。弥勒の陰の部分みたいなものが。
裏表紙
やっぱり11巻といえば「・・・許すまじ!!」ですね。決して許しはしない!って感じかな、助動詞のまじ・・・活用を暗号みたいに唱えてたのが懐かしいです。



1話 竜巻
「前巻までのあらすじ」って所の「神様パワー」って言葉がツボ。
この回の表紙の犬夜叉の表情が好きです。今ではあんまり見られない感じで、一昔前の小生意気な少年に戻った感じでかわいいです。いかにも喧嘩っ早い若者って感じで。
本物の水神さまはブドウみたいなものを投げて、水切りの法をしただけで疲れて寝ちゃいました。小さいので「神様パワー」とやらが普段より少ないせいなのでしょうか。ニセ水神はニセ水神で、水が滴るいい男状態でますます怖さ倍増しております。
息の合ったコンビの珊瑚と雲母。水中戦に加えて、空中戦まで見れてしまうとは・・・。まぁ、犬夜叉はその間に地道にのぼってきたみたいですが。名前を呼ばれる前から戦うのが分かっていた雰囲気だったり、落ちた時もきちんと下で受け止めてくれたり雲母って本当いいなぁ・・・
犬夜叉にオトリと言われて「あたしがオトリだと・・・!?」って怒りながらも赤くなる珊瑚ちゃんがかわええよーっ!このコマだけ年齢3つは下がって見えますね!


2話 大蛇成敗
十分活躍しているのに、なぜか良い所は持って行かれている気がする今回の犬夜叉。かごめには心配してもらえないし(イジけた顔がこれまた可愛いんだけどvv)、ニセ水神は最終的には弥勒の風穴に吸い込まれてしまったし・・・。
ニセ水神の正体は大蛇でした。もともとは湖に住む精霊だったそうですが、蛇って今まで出てきた眷族たちとはちょっと違う感じが・・・。魚とか沢蟹とかは分かるけど、蛇って何か特殊な?それとも別に魚だろうと蛇だろうと何でも仕えることはできるのでしょうか。
太郎丸は親に似ず素敵な心を持っているようです。名主の子って将来は名主になるって決まってるのでしょうか?その辺のことよく知らないんですが、太郎丸くんなら将来きっといい名主さんになると思います。名主の子だからってえばったりなんか全然しませんし。
出ました、不良法師弥勒。やはりこの人は、以前からこうやって旅をしてきたんでしょうね。妙にこなれてます(笑)。名主は、太郎丸の立派な働きを村の人に話されたら替え玉をたてたことがバレてしまうので、弥勒に口止め料を渡した、ってことでいいんですよね。数年前まで、何で恐喝なのかの意味がよく分かってなかった憶えがあります;


3話 風穴の傷
前回のラストがギャグちっくな弥勒だったのは、きっと今回のシリアスな弥勒に繋げるためなんだと私は思うのですが偶然かな・・・。
仲間の前ではあまり出さない不良言葉が!その普段とのギャップがたまらんのですvvVあーあ。なんか感想書くためにコミック読み返しているうちに、私の中の弥勒のランクがどんどん上がってきてしまったよ。なんでこの人こんなにカッコいいんだろう。夜に仰向けになって右手の風穴を見る横顔+不良言葉なんてもう究極ですってっ!あああぁぁ〜〜〜、素敵すぎです〜〜〜!!
かごめちゃんは可愛いパジャマ着てます。寝起き可愛いっ、髪の毛うねうねしてて奈落と重なりますね!(あぁ怒らないで)七宝ちゃんは、きっと寝る時はかごめの隣とかにいたんだろうけど、寝てる間にごろごろ転がっちゃったって感じかな。よだれたれてるよ・・・可愛いなぁ。
うわーっ、やっぱり傀儡って奈落お手製だったのね!あの木の削りかすらしきものと、ノミとトンカチが全てを物語っているよ、奈落。あ、でもその横のアップの表情がクールで素敵です、殿vvラストのコマなんて、何でしょうあの美しさは!?私的奈落のベストショット上位にあるコマです、これ。中性的な感じで、うねうねの髪の毛が色っぽくて、病弱な感じ漂う雰囲気が好きです。


4話 夢心の寺
ちびミロばんざ〜〜い!!そして男は横顔で語る!
今回は終始シリアスな感じだった弥勒。普段あんなに普通に振る舞っているので、いつも忘れてしまうのですが風穴ってこんなに重いものだったのですね。最強の武器だけど、暗い運命を背負って生きていく。いつ自分を吸い込むか分からないという死と隣り合わせの毎日を過ごすのは、相当な精神力が必要だと思います。風穴から解放された時の弥勒の表情が見てみたいです。・・・ゲームだと、クリア後に風穴無くなるから戦闘が面倒になるんだけど。
アルコール依存症・夢心は弥勒の育ての親で、風穴の傷を治すことができる弥勒にとって掛け替えのない存在のようです。弥勒の陰の部分の1番の理解者とも言えます。弥勒も夢心から悪いことは全部教わったそうですし(笑)。長生きしてください。
夢心相手だと、弥勒の不良言葉聞き放題なので幸せです。


5話 弥勒救出
この回の表紙の犬夜叉もいいなぁ・・・。この頃の絵の雰囲気は私的に好きです。瞳にグラデーションがかかったトーンが貼ってあるのが好きなのもあるけど。
口からシュルシュルと蟲壺虫が出ている夢心和尚。私の友達で、昔「天空の城ラピュタ」を見ながらソフト麺を食べていたら、劇中でソフト麺っぽい気持ち悪いものが出てきて(どのシーンなのか詳しくは知りませんが...)ソフト麺が食べられなくなったという子がいましたが、今ならなんとなく気持ち分かるよ・・・
ここの弥勒めちゃくちゃ好きよ〜〜っ///不良言葉+ぜーぜー+手負い!!・・・ごちそうさまっす。
昔は他人を頼るなんて考えもしなかった犬夜叉ですが、今では反対に仲間に頼られない悲しさみたいなものも感じられるようになったようです。弥勒もだいぶ犬夜叉たちと馴染んできたと思っていたけれど、大事な仲間だからこそ黙って出て行ってしまったんでしょう。ある意味それが弥勒の仲間への「愛」みたいな・・・でも仲間に頼られていないってやっぱり仲間にとっては寂しい。
ピンチの時に助けてくれる、それがヒーロー。今回は弥勒がヒロイン。(笑)


6話 蟲壺虫
みんなに言いたいことを全部先に言われてしまった犬夜叉。可愛いぞっ。みんなみたいに素直に言えばいいのに、どうしてもぶっきらぼうな言葉になってしまう・・・そういう所は成長しないのが犬夜叉です。
夢心和尚は大きい数珠らしきものを背負って妖怪と共に登場。ただの飲んだくれじいさんではないようです。弥勒も法力関係のことは、子供のころに夢心に習ったんでしょうか。
壺使いは人間の言葉ではない言葉をぶつぶつ言っております。これって蟲壺虫を操る呪文みたいなものなのかな?っていうことは、夢心を操っているのは蟲壺虫ではなくて蟲壺虫を操っている壺使いということになるんですかね。じゃあ蛇使いみたいに「壺使い」じゃなくて「蟲壺虫使い」でもいいんじゃ・・・と思う私は浅はかな人間なのでしょうか。頭に御札らしきものが数枚はってありますが、あれは壺使いなりのお洒落なのでしょうか。なぜかケホケホする壺使いが可愛いく見えてしまった・・・
犬夜叉が数珠の法力で妖力を吸い取られているそうなので、もしかしたら人間の姿になるかもしれないっvvと思いましたが、そこまでは吸い取りませんでした。


7話 弥勒の寿命
弥勒は自分の身を挺してまで仲間を助けようとしました。もしこの計画が失敗しても、弥勒の寿命は縮まるしまーいっか、みたいなノリでこの計画を実行に移したのでしょうか、奈落は。弥勒が風穴を開いてしまうことまで計算に入れていた・・・とは考えにくいのですが。まぁ犬夜叉がどさくさに紛れて鉄砕牙の新しい力を引き出してしまったので、奈落にとっては痛手となってしまったわけですけど・・・
前回の弥勒色気ポイントに加えて、今回は「はだけた白い着物」がうふふな感じでした。
そして遂に犬夜叉が鉄砕牙の本当の力を出せました!仲間がピンチに陥った時に出ちゃう新技ってのもいいですね。自分のしたことに驚いている犬夜叉の表情を見て、なぜか8巻の桔梗に口づけされた時のことを思い出しました。
そしてシリアスな今回の本題へ。明るい弥勒に隠された陰の部分の弥勒。留美子先生は、やはりこういう雰囲気作りがもんんんんのすごいお上手です、再確認。でも完璧にシリアスだったり、ラブラブなムードで終わらせないのがるーみっく。


8話 琥珀
シンプルなサブタイトルですが、そこがまた琥珀編の物悲しさみたいなものを表していていいんじゃないでしょうか。前回は弥勒の弱みを攻めた弥勒中心の話で、今回は珊瑚の弱みを攻めた珊瑚が中心のお話です。
男組が真面目に話をしている間に温泉に入る女組。七宝が一緒に入らなかったのは、見張り役のようです。いつも女組の温泉シーンしか描かれないのはお決まりですが、またもやサルです。いや、よくやったサル、と言うべきか(何)。
傷ついた村人が犬夜叉たちに助けを求めてやってきます。犬夜叉たちの前で倒れて死んでしまったこの村人ですが、自力でここまで来たんでしょうね。まだこの頃は神楽もいないので。この村人がいなくても血の臭いですぐに犬夜叉は気づくでしょうけど。
死んだはずの琥珀は生きていました、しかしそれは以前の琥珀ではありません。村人を皆殺しにするなんて、もう以前の琥珀くんではないのです。ここで裏表紙の「・・・・許すまじ!!」が出てきます。犬夜叉裏表紙史上最初で最後の(たぶん)大きな文字。それだけ奈落がどんなに卑劣なのかが分かります。


9話 琥珀の命
うううぅ....ここで昔の平和だった頃の仲の良い珊瑚と琥珀の絵を見るとなぜか悲しいですね。琥珀くん、優しい子なんだよね・・・
琥珀は奈落に四魂のかけらを埋め込まれて生きながらえており、四魂のかけらを取ると死んでしまうそうです。いくらあの四魂のかけらであっても、死んでしまったものはこの世に繋ぎとめるくらいが限界なのでしょうか。それとももっとかけらが大きかったり、完全な形だったり、願をしっかりかければ生き返ることも可能なのでしょうか。
殺されてしまった供養をする犬夜叉一行。弥勒の袖まくりにうふふとなっている場合ではありません。
鉄砕牙を奪おうと犬夜叉に近づく珊瑚、ギロッとにらむコマの犬夜叉の表情はかなり好きです。前回の弥勒のお話でもそうでしたが、「仲間からの信頼」ということが両方とも少し絡んでいるかも。まぁお互いワケありな仲間なのでお互い様なのかもしれないけれど、自分だけで背負っていきたいことって人それぞれあるから・・・。今回の珊瑚のことについては、ちょっと違うかもしれませんが。
犬夜叉もあれで結構珊瑚の力を認めているようです。


10話 珊瑚の裏切り
たぶん七宝や雲母を除いて、結局全員起きていた犬夜叉一行。珊瑚が話してくれるのを待つと言っても、やっぱり気になっていたのでしょうね。犬夜叉と珊瑚の話に入っていかず、寝たふりをしながら聞いていたってのが何だか良いです。
あー、なるほど。昔と変わってしまった琥珀を、桔梗とダブらせるわけですね。犬夜叉もやはり桔梗のことが憎くてたまらないというわけではありません、桔梗ももちろんそうなんです。問題は奈落。人の関係が悲しく崩れていくのが楽しくて楽しくて仕方が無いヤツなのです。奈落の生まれについてはまだ明かされていない部分が多いですが、きっと他人に優しくされたことが無いヤツなんでしょうね。
仲間を裏切ってでも助けたかった弟の琥珀。珊瑚にとって琥珀はそれだけ大切な存在です。もし私が珊瑚と同じ立場に置かれたら・・・その時にならなければ分からないかもしれませんが、やはり珊瑚と同じ道を選んでしまうと思います。でもたぶん珊瑚の中には「琥珀>仲間」という不等式は無いと思います。

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